スイス・イタリア旅行4〜スイスの名列車ベルニナ急行の旅〜

ベルニナ急行の概要と予約

ベルニナ急行は、スイスのレーティッシュ鉄道が運行している観光列車です。ベルニナ山を中心とするアルプスの景色やループ線をはじめとする山岳路線の魅力が詰まった路線で赤い車体が目を惹きます。今回はイタリアのティラノ(Tirano)駅からスイスのサン・モリッツ(St. Moritz)駅までのベルニナ線全線を走破する列車に乗りました。

このほかにも、サン・モリッツから先のクール(Chur)駅まで乗り入れるものもあります。サン・モリッツからクールまでは、別の観光列車である氷河特急の経路にも含まれていたので、この区間は氷河特急で乗り通すことにしました。列車の停車駅や時刻表は公式サイトの時刻表が参考になります。なお、このページの時刻表に乗っていない普通列車も走っています。

ベルニナ急行に乗るためには、運賃を払った証明である切符(英語ではvalid ticketと記載されることが多いです)と、座席の予約が必要です。まず切符についてですが、スイス国内の鉄道が乗り放題になるスイストラベルパスがおすすめです。知らない土地・言語で鉄道に乗るたびに切符を買うのはストレスになりやすいので、切符のことを気にせず移動できるのはとてもありがたかったです。座席の予約はレーティッシュ鉄道の公式サイトから行いました。座席のクラスは1stと2ndがあり、それぞれ日本でいうグリーン車と普通車のようなイメージです。座席のクラスは切符と同じクラスにする必要があるので注意が必要です。この列車はとても人気があると聞いていたので、予約が可能になる3ヶ月前に予約しました。

ティラノ駅から乗車

ベルニナ急行の終着駅であるイタリアのティラノ駅から乗車します。

早めに駅構内に入ったら、折り返しのために機関車を付け替えているところを見られました。日本ではなかなか見られない光景で面白かったです。

車内は天井までつながる大きな窓が特徴的でした。この高い窓のおかげで座席と反対側に高い山があっても見ることができました。

今回は3人がけの席を予約しました。2ndクラスには2人がけの席はなく、他は4人がけのボックス席なので、1人か2人で乗る場合は、いち早く3人がけの席を予約するのが良いと思います。ちなみに、この日のこの車両には4人家族ひと組しか乗っておらず、反対側の席とを行ったり来たりと好き勝手させてもらえました。枕カバーの2という数字が2ndクラスを表しています。

ティラノを出発

ティラノ駅を出発してすぐに教会の時計塔が見えました。写真は見切れてしまいましたが。

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ティラノから10分ほどで、トラムや路面電車のように道路との境界なく走る区間になります。この少し手前で、スイスに入ったようです。

名物のループ線

こちらはブルージオ橋です。この橋の上には線路が敷かれており、今走っている線路がこの先で一周弧を描いて繋がっています。電車が緩やかな勾配を上るために距離を稼ぐために作られた、いわゆるループ線というものです。

電車は左回りにカーブを続けながら勾配を登っていきます。こう見てもかなりきつい勾配ですね。

1分くらいで一周して一度通った線路の上に来ました。ループ線は日本にもありますが、ここのループ線はトンネルがなく小規模で全貌を把握できるのが面白いです。

また、ブルージオ橋のアーチ橋が絵になるのでフォトスポットとしても人気なようです。

この先も、線路は小刻みに方向を変えながら高度を上げていきました。この写真もほぼ平行な線路が2本写っていますが、全て通ってきた線路で見事なS時のカーブを描いていることがわかりました。電車がこんなにも急なカーブを頻繁に繰り返すのは見たことがなかったので、とても新鮮な体験でした。

ポスキアーヴォの湖と街の共演

列車はポスキアーヴォ湖の辺りの駅に止まり、対向列車との行き違い待ちになりました。湖の奥には氷河を携えた山が見えました。この先あの山の方へ向かいます。

湖からは少しだけ平坦な区間が続き、街中も走ります。

街を抜けると丘の上から一望できます。この辺りから再び急な上り坂になります。

折り返しながら坂を登るので、一度通った鉄橋を上から見ることができます。

そして、さっき通ったポスキアーヴォ湖と抜けてきた街並みが車窓いっぱいに広がります。これぞスイスといった景色ですね。

この辺りでお茶の差し入れがありました。ハッカの香りがする甘ーいハーブティーのような味でした。

さらに、車両そっくりの缶に入ったチョコレートももらえました。これは車内が空いていたからもらえたのかもしれません。

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アルプグリュムを超えて最高地点へ

列車はぐんぐんと高度を上げてアルプグリュム駅に到着。ここの標高はなんと2091mです。

この駅では10分ほどの停車時間があり、駅の外に出て観光できる旨の案内がありました。ボードに出発の時刻を書いてくれるので、英語が聞き取れなくても安心です。

この駅からの眺めは圧巻です。一番奥はアルプス五大名峰の一つベルニーナ山。その氷河からの雪解け水が綺麗な水色のパリュ湖に流れ込んでいます。午後の列車だと逆光になってしまうので、写真を綺麗に撮りたい場合は午前中が良さそうですね。(言い訳)

アルプグリュムを出発してさらに登った先にビアンコ湖が見えてきます。乗ってる列車は通過しましたが、この辺りにベルニナ急行で最も高い駅があります。高山植物の草原を氷河を携えた高い岩山が取り囲む景色がとても綺麗でした。

山を下ってサン・モリッツへ

ビアンコ湖を越えると下りに転じます。登って来た線路に比べるとかなり勾配が緩やかで、牛たちものんびりと暮らせるようです。

登って来る時はあまり見えなかった雪山もこの通りよく見えました。席に座ってこんな景色を眺めていられるのが良いです。

山奥ですが、川がずいぶんと白く濁っていました。氷河が削った岩石の粉が溶けているのでしょうか。

山を下り終わるとポツンと教会が。手前には大量の丸太が並べてありました。教会の建物を増設するんだろうか…

サン・モリッツに到着。ここはウィンタースポーツで有名なリゾート地で、1928年と1948年にオリンピックが開催されています。

近くのお店でチーズフォンデュを食べました。後で知った話ですが、ここのチーズフォンデュはワインの香りが強いらしいのですが、お酒を飲めないことを伝えていたからか私が食べたものはそこまでワインの香りはしませんでした。店員さんがすごくいい人だったので気を利かせてくれたのかもしれません。

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翌日は氷河特急に乗りました。

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