【観光列車】リゾートビューふるさとで長野の象徴的な景色をめぐる
白馬の八方尾根と栂池高原をハイキングしに行ったついでに、観光列車「リゾートビューふるさと」に乗りました。
リゾートビューふるさととは
リゾートビューふるさとは長野〜松本〜南小谷をV字型に走る観光列車です。長野〜松本は篠ノ井線を走り、途中には日本三大車窓の姨捨からの景色を楽しめます。松本〜南小谷は、北アルプスや仁科三湖を見ることができます。
1日1往復の運転で、乗車券とは別に指定席券の530円が必要です。快速列車の扱いなので、乗車券の代わりに青春18切符も使うことができます。
白馬駅から乗車
白馬駅からリゾートビューふるさとに乗り込みます。長野県のアルクマがお出迎えです。
車内にはモニターがついていて、前面の映像が常に表示されています。
さらに、先頭車の後ろにはラウンジのようなフリースペースがあります。運転席の方を向いた座席もあるため、座って前面展望を楽しむことができます。
デッキには、トイレだけでなく冷蔵庫が置いてあり、飲み物が販売されていました。ただ、アイスクリームはありませんでした。(勝手にあると思い込んでアテにしてたので、お腹が空きましたw)
仁科三湖の眺め
白馬を出てしばらくは山間の林の中を進んでいきます。
山間部を抜けると、青木湖、中綱湖、木崎湖の仁科三湖の沿岸を走ります。この付近は、特に景色が良い場所のようで、リゾートビューふるさとは速度を落として運転してくれます。
一番北に位置し面積が一番大きい青木湖。
真ん中の中綱湖。
一番南の木崎湖。
どれも素朴でひっそりとしており、静かにキャンプや釣りができそうです。
松本で進行方向の転換
列車は大糸線を進み、松本の近くまで来ました。この辺りまで来ると、北アルプスからは遠ざかり田園風景になります。
松本の近くでは、左から篠ノ井、長野方面から来た篠ノ井線と出会います。写真の通り、篠ノ井線の線路には北松本駅はありません。
松本駅に到着。派手な列車種別が表示されてました。ここからは、先ほど出会った篠ノ井線に入るので、列車の進行方向が変わります。車掌さんが促してくれるので、みんなが座席の方向を転換する雰囲気になります。
松本をでてすぐ、左手に犀川が見えてきます。北アルプスの景色でも、田園風景でもなく、湿地の雰囲気が出てきました。この辺りでも、列車は速度を落として運転していました。
山を越えて姨捨へ
篠ノ井線は、大半が山の中を走る路線で、トンネルが多いです。このトンネルで面白いのが、トンネルが広く作られており、もう一本線路を敷くスペースが確保されているところです。長野と長野を結ぶ特急しなのの通り道であったり、貨物列車がたくさん走っているなど、山の中の割には需要がある路線なのかもしれません。
トンネルの区間を抜けると、姨捨に着きます。老婆を捨てる民話ができるくらいの結構な山奥ですが、篠ノ井、長野方面には平野が広がっており眺めは抜群です。
姨捨駅は、急な坂道の途中にある駅のため、本線から外れた平坦な駅を出入りするスイッチバックの構造になっています。
駅名標もスイッチバックの構造がわかる図になっています。
降車駅の篠ノ井に到着。座って前面展望を楽しめるのが特に面白かったです。また、指定席券530円で乗れるので、快速列車としての利便性も十分だと感じました。