北八ヶ岳の北横岳を気軽に登山

北横岳へのアクセス

北横岳は八ヶ岳の北側に位置し、南峰と北峰がある山です。北峰の方が高く、標高は2480mです。北八ヶ岳ロープウェイで、一気に2200mまで上がることができます。

ロープウェイ乗り場は、茅野から霧ヶ峰を経由して美ヶ原まで延びるビーナスラインの途中にあります。

ロープウェイ乗り場の建物には、お土産売り場や食堂が充実していました。

北八ヶ岳ロープウェイは八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスの山々を見渡すことができるロープウェイです。日本アルプス全てが見えるロープウェイはここだけだそうです。

坪庭の散策

ロープウェイを降りて目の前が坪庭です。標高は2237m、すでに空気が少し薄いような。

坪庭には遊歩道が整備されており、歩きやすいです。

少し進むと台地への階段です。ここの階段は岩でできているので、小さい段や傾いている段もありました。

階段を登った先に第一休憩所があり、そこからロープウェイの駅、茅野市街、南アルプス(左)と中央アルプス(右奥)が見えました。

台地の上は火山らしい黒い岩が並んでいました。周りの山は木が生い茂っているのに、ここだけ森林限界を超えたように木が全然ないのがおもしろいです。

木に囲まれた登山道へ

坪庭の遊歩道の途中に北横岳への登山道の入り口があります。坪庭はほとんど平坦だったので、本格的な登りの前の準備運動になりました。

木が生えているところと枯れているところとで縞模様ができる縞枯れ現象が見られます。縞枯れ現象は2000mから2500mほどの山で見られる現象だそうで、日本では八ヶ岳以外で見られる場所はかなり少ないそうです。

坪庭の登山道入り口から沢に向かって少し下りました。沢に橋がかかっていて、神秘的でした。

歩きにくいところには、木道を整備してくれていました。しばらくは気が茂っていてあまり眺望はありません。

途中で坪庭の台地を見渡せるところがあります。ここまできてもグレーの石がはっきり見えました。左奥が八ヶ岳、中央から右奥に見えるのが南アルプスです。

三ツ岳分岐まできたらもう一息です。七ツ池・北横岳方面へ行きます。三ツ岳・雨池峠方面は険しいようです。

北横岳ヒュッテから山頂

三ツ岳分岐から5分ほどで北横岳ヒュッテに到着。木の机といすがたくさんありました。山頂まで15分ということだったので休憩もほどほどに山頂へ向かいました。

ヒュッテを出ると、短い周期でジグザグと曲がりくねった道になっていました。上の道を歩いている人が何人か見えますね。

最後は割と綺麗で真っ直ぐな階段になっています。標高が高く空気が薄いのも相まって、妙に長く感じました。

南峰に到着

階段を登り切ったところが南峰です。すぐ目の前に蓼科山が見えます。奥にうっすらと写っているのが北アルプスだと思います。

蓼科山の左からには茅野市街が見え、その奥に中央アルプス、さらに奥に御嶽山が見えました。

さらに左には、八ヶ岳と南アルプスです。坪庭越しに見た時は、近くの山が邪魔をしていましたが、山頂からはとてもクリアに見えました。

北横岳の北峰も見えました。北峰の方が少しだけ高く「山頂」となっているためか、たくさんの人がお昼ご飯を食べている様子でした。南峰は空いていたので、こちらで昼食にしました。

北峰へ

北峰への道は、すれ違う人と譲り合いが必要なくらい狭いです。所要時間は3分。

北峰に到着。標高は2480mです。

こちらからは佐久の平野の奥に浅間山が見えました。その左には百名山の四阿山や、草津白根山まで見えました。

蓼科山ももちろん見えました。写真では限界ですが、霧ヶ峰の車山のレーダも見つけられました。とにかく眺望が良いので、双眼鏡を持っていくときっと楽しいです。

七ツ池

北横岳ヒュッテで分岐して2分ほど下ると七ツ池があります。ぬかるみには木が渡してあってありがたかったです。

とても静かなところでした。七ツ池とありますが、ほとりを歩けるのは二つ目まででした。

環境保全のため、食事等は禁止されていました。

10月の上旬ですでに木々が色づき始めていました。風も穏やかで水面の反射がとても綺麗でした。

坪庭を回って帰る

坪庭まで帰ってきました。登るときは、写真の右側から来たのですが、左へ行っても坪庭を一周回ってロープウェイ山頂駅へ戻ることができるようだったので、そちらへ行ってみました。

第三休憩所。急な下り坂(階段)とありますが

こんな感じでした。階段の角が丸くなっていましたが、運動靴なら十分だと思います。

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