使い方様々な折り畳みスポーツバイクDAHON visc EVOインプレ
自転車を電車に乗せて移動する「輪行」は、お気に入りの自転車を持って家から遠い観光地へ出向くことができます。しかし、楽しいサイクリングの前にホイールを外して専用の袋に入れて、重い荷物を持ち運んでと重労働です。
それを変えるのが折り畳み自転車で、昨今では様々なモデルが登場しています。独自の折り畳み機構とコンポで折り畳み自転車業界をリードするブロンプトンが有名です。
一方で、「独自のコンポ」よりもシマノのカスタマイズ性に魅力を惹かれた私は、高コスパのDAHONに注目してvisc EVOを購入!その乗り心地や使い勝手を紹介したいと思います。
乗り心地
高速巡航には申し分なし
折りたたみ自転車をはじめとする、小径車の購入で一番懸念されるのは、速く走れるのかではないでしょうか?
購入したvisc EVOに搭載されているギアは、フロントが53/39Tの2速、リアは11-25Tの10速でした。クランクには歯数が多いものが採用されており、想像よりもスピードが出ました。大体、35km/hくらいまでは回せます。
ハンドルが少し近く力が入りにくいこともあり、ロードバイクで30km/h巡航できる人が軽い下り坂を走っても、足が余る事はほとんどないと思います。
上りはちょっときつい
一方、登り坂などゆっくり走りたいシーンでは、ギアが足りないと感じることがありました。
ホイールが小さいのでギアの歯数だけではロードバイクとの比較は簡単ではありませんが、10km/h以下で登るのは厳しかったです。つまり、「輪行して箱根を登りに行こう」みたいな使い方には向いていません(折りたたみ全般に言えそうですが)
しかし、ここはシマノコンポなので交換して解決することができる問題だと思います。
追記:軽いギアに付け替えたら7%くらいの坂は軽く登れる様になりました。→DAHONの折りたたみ自転車をカスタマイズして登りも平地も快適に走れるようにした話
気になることは最初の不安定感くらい
買うまでノーマークだったところですが、ハンドルが短く、買ってから慣れるまでは漕ぎ出しでグラグラとしたところが気になりました。ただ、思い起こせばスポーツバイクに乗り始めた時も感じたので、スポーツバイク全般に言えることかもしれません。
乗り心地は想像以上によく、滑らかに速度が伸びていくので、気になったのはこの最初の不安定感くらいしかありません。
輪行のしやすさ抜群
折りたたみ方
折りたたみ自転車の真骨頂、折りたたむまでの手間の少なさには驚きました。
手順は5つ。
- ハンドルを下に向ける
- ハンドルを前輪に向かって折る
- サドルを下げる
- ペダルをたたむ
- 車体を折る
1手順に10秒かけても1分かかりません!
折りたたむとこんな感じ。後はこれを専用のバッグに入れて完了です。
半分に折った時に、車体同士が当たって傷がつかないか心配していましたが、クイックリリースを止める枠の横に、金属の合わせがついていました。これが強めの磁石になっているので、ひとりでに外れることはなさそうです。
電車に乗せて輪行
無事電車に持ち込めました。サイズはオルトリーブのバッグ2つ分くらい。
電車に乗せてみて感じたのは、置き場を探すのが簡単で、サイズの小ささも輪行の億劫さを和らげることでした。
ただし、重さに関しては覚悟が必要です。どうしても折りたたみ機構の部分で強度が必要となり、公式サイトを見ても10.9kgであることが記載されています。
8kg前後のロードバイクの輪行を普段している人は、visc EVOは重いと感じるかもしれません。私は、キャリア付きのクロスバイクの輪行をしているので、特段重いとは感じませんでした。
飛行機はさらに快適
鉄道の輪行に比べると、飛行機の輪行はかなり心配材料が多いですよね?時間に間に合うか、三辺の合計203cm以内に収まるか、預けている間に壊れないかなど、悩みの種が色々とあります。
これらの悩みも、折りたたみ自転車は解決してくれました。時間と大きさは何の問題もありません。203cmなど引っかかるはずがありません。
預けている間に壊れないかについては、絶対に大丈夫ということはないのですが…。ロードバイク などの場合は、ホイールやハンドルの位置角度が輪行するたびに異なり、車体も普段とは異なる向きで置かれているため、機内の中や持ち運びの際に不安定になりがちです。しかし、折りたたみ自転車は、折り畳んだ時にもホイールが車体を支え、畳んだ形でも安定しています。そのため、倒れにくく変な向きで自転車を置かれることを防ぐことができるのです。
飛行機で宮古島に行った時にもとても快適な旅ができました。旅の様子は宮古島サイクリングでにまとめていますので、興味があったら覗いてみてください
新幹線でしまなみ海道に行くのもなかなかよかったです。
まとめ
DAHON visc EVOを利用した感想を書いてきました。ポイントは
- ギアはツーリングで走る分には困らない
- 輪行は2,3分ででき、ハードルがグッと下がる
の2つです。快適な輪行ライフを送りませんか?